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ブノワにて、ランシエンヌ・オーベルジュの味を [そとごはん、そとワイン]

2012年03月04日(日曜)
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 青山のフレンチ・レストラン、ブノワ(Benoit : http://www.benoit-tokyo.com/)で、昨年9月からスポット的にシリーズ行われている「フード・フランス “ビストロ” 2011/2012」(http://www.chateauxhotels.jp/foodfrance/event/2011tokyo/detail02/)は、フランス各地の有名ビストロからシェフを招いて、その代表料理をブノワで再現、味わうことが出来ると云う企画だ。以前から気にはなっていたものの、こうしたフェアっぽい企画物にいそいそ出掛けるなどと云う行為、習慣はこれ迄の僕には考えられなかった事であり、全く以て無縁なものだと、何故だか決め込んでいた。けれど、久し振りにブノワに出掛けようと決めた日が、偶々そのフェア当日で、何でも三ツ星シェフ・ジョルジュ・ブラン率いる“ビストロ・ランシエンヌ・オーベルジュ”の料理が味わえるんだそうな。フェアだったら行かないなんて云う理由も無いし、折角の機会だから、たまには気分を変えて行ってみましょうかね(^^。





 今回のこのエントリは、自分がどんな人が作ったどんな料理を食べて来たかの記録なので、ミッシェル・シャブランと云うシェフと、彼のお店がどんな場所に在ってどんな店なのかと云うことは、ブノワのサイトの説明をそっくりそのまま引用しちゃいますね(^^ゞ。

 高速鉄道TGVでパリから約2時間、フランス南東部ローヌ・アルプ地方に位置する街ヴァランスは、かねてよりプロヴァンスへ導くボルト(入口)と呼ばれ、多くの旅人や商人で賑わった歴史の深い街である。 ここで生まれ育ち、幼い頃よりカフェを経営する両親を見てきたミッシェル・シャブランは、現在3つの趣の異なるホテル、レストランを経営する。中でも「ル・ビストロ・デ・クレール」は街で一番賑やかなマルシェ(市場)広場に程近く、晴れた日には青空のもと 食事を楽しめる大きなテラスが自慢のビストロだ。ここは歴史を遡ること300年、あのナポレオン・ボナパルトが1年間住み、学び、恋をした場所でもあるという。歴史の風を感じずにはいられない素敵な空間だ。
 メニューに並ぶ仔羊モモ肉のローストやニシンのマリネとじゃがいも、アンドゥイエットのグリエなどは、誰からも愛される飾らないビストロ料理の王道ともいえる数々。
 今回のフード・フランス"ビストロ"にはビストロのシェフ、アルベルト・シルヴァコレイラが来日する。彼ならビストロの魅力を存分に伝えてくれるとオーナーの厚い信頼を持つ若き実力派である。



 さて、迎えた当日。店内はフード・フランス"ビストロ"用に何か特別な雰囲気や趣向に満ちているのかと思いきや、至って普段通りのブノワ(笑)。いつも独特の“熱い”お喋りを展開して楽しく和ませてくれるフロア・マネージャー・北平さんに依るミッシェル・シャブランについての講習を少々(笑)受けてから、食事はスタート(^^。

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◆パテ・アンクルート

 まず1番目の皿は、定番のパテ・アンクルート。これは使っている型のせいだろうか?、見た目は普段のブノワのパテと何も変わらないようで(^^;。


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◆Tavel Chateau d'Aqueria 2009

 ワインはやっぱりロワールのものを頼んだ方がいいのかな?と相談するも、産地云々より、いかにも伝統的なビストロ料理らしく気さくなロゼは如何でしょう?と薦められたのがこのワイン。チェリーの風味がして、確かに親しみやすい味ではあったし悪くはなかったんだけど、飲み進める内、だんだん口に甘さが残る様になって来て、言葉は少々悪いけど飲み飽きてしまった(^^ゞ。ワインのせいでなく、単に僕の好みの問題だとは思うけど、食中酒として2人でボトル1本空けるのは正直キツかったかも・・・。


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◆アンディーヴとツナのサラダ

 ビジュアル的にも面白いですから是非!、と薦められた前菜。ツナはマグロの柵をタタキの様に表面だけ火を入れて、それを1cm程度の厚さに切ったもの。僕は所謂シーチキンの様なほぐされた身のツナをマヨネーズ系のソースなんぞで和えたものがアンディーヴの葉に載せてあるものだろうと想像していたので、この形態には意表を衝かれてちょっと吃驚。アンディーヴの葉自体がマスタード系のドレッシングで和えてある。


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◆サーモンのマリネ_コリアンダーと生姜のヴィネグレット

 同行友人のオーダー。非常にシンプルで、素材勝負の味付け。生姜のヴィネグレットはとても控え目。でもロワールでサーモンって獲れるものなの?とは現地を知らない僕の素朴な疑問。まぁ、それを云ってしまえばマグロも然り、ですが(^^;


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◆仔羊と茄子のパイ包み焼き

 こちらは僕がオーダーした前菜。・・・ってか、これが主菜=メインでもおかしくないでしょ?(笑)。余計な講釈要らずのオーソドックスなパイ包みだったけど、文句なしに美味しかった。ここで目の前にヌプ・パプがあったなら、もっと美味しく食べられただろうに・・・(苦笑)。


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◆Savigny-les-Beaune 1er cru Hauts Marconnets Chanson

 メインのチョイスとの兼ね合いで、2本目は敢えて白。クリーム・ソースに合わせて選んで貰ったワインはこれまたロワール産ではなくってブルゴーニュだった。ブルゴーニュだって全然構わないんだけど、折角なら現地で食べる気分でワインの産地も合わせた方がより楽しめるんじゃないかとも思うんだけどなぁ・・・(^^;。

 そうしてこのワインが、僕が今まで飲んだワインの中でチャンピオン・クラスに樽が効きまくった辛口ワイン。まるで立山(日本酒ね^^;)かと思ったくらい(苦笑)。ユニークな味わいではあったけど、2杯目以降は飲み飽きてしまって、これも2人で1本飲むのはちと辛かったなぁ・・・。


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◆ブレス鶏のクリームソース ブラン母さん風じゃがいものクレープ添え

 この料理こそ、このフェアのメイン料理。これを食べて貰いたいがためのフェアと云っても過言ではありません![手(グー)]と、前出の北平さんが熱弁を奮うので、僕も友人も同じ物をチョイス。フランス最高級の鶏肉と云われるブレス鶏は高級食材ですから!。そうですね、僕もブレス・シャポンは過去に1度きりしか食したことがありませんもの。

 濃厚なクリームソースに、オイル煮になったガーリックをフォークの背で皮ごとつぶして絡めて食す、味わいのしっかりとしたブレス鶏。この料理も特別に奇をてらったものなど何一つ無く、一見とても古典的でシンプルな料理。だけど、これこそがビストロ料理の王道!と宣言したくなる程に逸品の一皿。素朴な味わいのパンケーキもこれまた嬉しい(^^。


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◆リンゴのコンフィ サブレとヴァニラアイスクリーム

 このデザートも本当に王道。アップル・コブラー好きなワタクシとしては、その原点みたいなこれを食べておかなきゃいけなかったかな・・・(?)とも思いつつ、友人のオーダー(^^ゞ。


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◆オレンジケーキとエキゾチックフルーツのソルベ

 で、僕はと云えばクリーム・ソースで若干口が重くなっていたので、オレンジやソルベって言葉に惹かれてことらをチョイス。エキゾチック・フルーツとはグアバでした。




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