横浜美術館のロダン / 2013年コレクション展より [ART]
僅か2つばかり。それも、ロダンとしては小品の部類となるだろう、頭部のみの2作品の写真を。
◆『鼻の潰れた男(ビビの肖像)』(1863-64)
◆『バルザックの頭部』(1897)
どちらも、横浜では有名な園芸店であり種苗メーカーとしても知られるサカタのタネの創業者・坂田武雄氏の寄贈によるもの。
余談だが、坂田の事業に対しては、その創業期より日本陶器合名会社(現ノリタケ)の初代社長であり、グループの東洋陶器(現TOTO)などの社長を歴任し、父・孫兵衛とともに大倉陶園(現、横浜市戸塚区)を立ち上げた大倉和親が個人的に支援していたそうで、和親の撒いてくれた「種」が実を結び、巡り巡って横浜市民にロダンを与えてくれたとも云えるだろう。