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ルートヴィヒ美術館所蔵 「ピカソと20世紀の巨匠たち」展 [ART]

2010年05月15日(土曜)
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 横浜そごう美術館にて

 時間もあまり無く、サラッと流して観られただけだったが、前半のエコールド・パリくらいまでは好みの画家の作品も有って楽しく鑑賞出来た。特にモディリアーニと悪友だったユトリロ、その母シュザンヌ・ヴァラドンの作品が3点並んでいたのには、ちょっぴりニヤっとしてしまった。

 ピカソは数点が展示されていたけど、展覧会のタイトルに名前を使われるほどの事もない点数。ただ、僕としては新古典主義時代の『緑色のガウンの女』(写真下 ※全て会場にて販売されていたポスト・カードにて)を観られて満足。これって、明らかに『白い服の女』(参照→http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-01-06)がそのアイディアのベースだろう。

 カンディンスキーは割合まだわかりやすい(?)テーマで、題名とのギャップにそう頭を悩ませないでも済んだ(笑)。

 この展覧会で一番に気に入ったのはクレーの『陶酔状態の道化』。
 彼の絵は、優しいのか、冷たいのか、親しみなのか、はたまた悪意が込められているのか、どう云うふうにで解釈出来てしまう不思議な絵だ。紙で構成されている様な、薄っぺらでところどころ裏返っている道化に、クレーはどんな性格付けを意図して描いたのだろうか。


 そして、僕が観て楽しめたのは、せいぜいキュビスムくらいまで。後半に展示されていたシュールな現代アートは、ハッキリ云ってよく分かりません。嫌いではないけど、今はまだあまり興味が持てないなぁ。ウォーホールも、昔はあのポップさ加減が先鋭的で格好いいなぁと思っていたけれど、今の僕にはあまり響かない。また新鮮に見える様になるには、もう暫く時間が要りそうだ。


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◆パウル・クレー / 『陶酔状態の道化』(1929)

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◆パブロ・ピカソ / 『緑色のガウンの女』(1922)

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◆アメデオ・モディリアーニ / 『アルジェリアの女』(1917)

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◆ヴァシリー・カンディンスキー / 『鋭く穏やかなバラ色』(1924)

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