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フェルメールのはしご [或る日の出来事]

2012年09月15日(土曜日)
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 この土曜日に行って来ました。ええ、マウリッツハイス展とベルリン展とで“フェルメールのはしご”です。一日に美術館を2ヶ所回る事自体は、僕にはそれ程珍しい事ではありませんが、今回は、ただただ、ひたすらに疲れました(><)。



 都美術館で行われるマウリッツハイス美術館展は夜8時までやっている(勿論、混雑が懸案されての特別措置です)との事で、先ずは西洋美術館で開催されているベルリン美術館展へと向かいました。チケット売り場のある美術館正面玄関前では、係員さんたちが「こちらでご鑑賞頂けるフェルメールは『真珠の首飾りの少女』です。“耳飾り”ではございませんのでお間違いのないようお気を付け下さい!」と大きな声で何度も繰り返し注意を促してました。ええ~、そんな基本的な部分で間違えちゃってる人なんて実際いるの~?などど、いぶかしく思ってしまったのですが、係員さんが云ってる傍からマウリッツハイス展のチケットをバッグから取り出して、「これはここ?」なんて質問をする人が現実に何人も・・・[たらーっ(汗)]

 やっぱり、世間の注目は圧倒的に『首飾り』の方なんですねぇ。会場内に入っても、ベルリン展はそれほど大混雑と云うほどでもなく。まぁ、観る僕としては有り難かったですが(^^;。誰に向かってと云うわけでもなく、思わず云いたくなっちゃいましたね。ちょっとぉ、こっちだって世界にたった37作しか現存しないフェルメール作品の内の、ほんとに貴重な1枚なんだよ~、それも日本初上陸だって云うのに!・・・って(苦笑)。

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『真珠の首飾りの少女』 / ヨハネス・フェルメール ベルリン国立美術館蔵


 一方マウリッツハイス展は入場前の行列は16時の時点で40分待ち。実際並んだのもその位だったと思います。僕は2005年にやはり同じ都美術館で開催されたミュシャ展最終日に1時間半並ばされた(開催者が掲げていたボードは60分待ちだったにも係わらず!)経験があるので、「そんなもんか~^^」と余裕でタカをくくっていましたが、いざ『真珠の耳飾りの少女』の展示室に着くなり、頭がクラクラ[がく~(落胆した顔)]して膝からがっくりorz崩れ落ちそうになりました。“最前列で鑑賞したい人向け”再行列の、余りの人の多さには吃驚するやら、呆れるやら。もうゲンナリ・・・(T.T)。僕はもうこれには並ばずに、行列した皆さんの後ろから頭越しに鑑賞しましたが、僕が絵の前に行った時は偶々タイミングが良かったのか、意外や結構落ち着いて観ることが出来ました。結果オーライってトコでしたが。

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『真珠の耳飾りの少女』 / ヨハネス・フェルメール マウリッツハイス美術館蔵

 ただし、こちらは『耳飾り』に辿り着くまでも館内は大渋滞でノロノロ。もう見終わっていても行列したまま作品の前に立ち止まって全然関係の無い話をぺちゃくちゃ喋っている人がそこにもここにも・・・と云う様な具合で、「作品の前で立ち止まらないで下さい」と繰り返し移動を促す係員の声も効果無く、ただむなしく響くだけ[バッド(下向き矢印)]

 しかしまぁ、それでもナンですねぇ・・・。云っちゃあ、アレですが、ダ・ヴィンチの『受胎告知』といい、プライス・コレクションでの若冲『鳥獣花木図屏風』といい、絵を観に行ったと云うより、これはもう、パンダ見物に近いものがありますね(苦笑)。愚図愚図していて、最終日直前の週末にノコノコ出掛ける自分が一番悪いんでしょうけど[もうやだ~(悲しい顔)]


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